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soyogo 文フリ雑記帳 第9回 文学フリマ東京40に出店!売上やブース運営のポイントを振り返る

dao-dao(ソヨゴ編集部)

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というわけで、2025年5月11日、東京ビッグサイトで開催された文学フリマ東京40に出店しました。当日の様子や販売結果、ブース運営で気づいたポイントなどを簡易的ですがレポート形式でまとめます。これから文学フリマへの出店を検討している方はぜひ参考にしてください!

当日の流れ:設営からスタートまで

設営は自由参加なのですが、今回もお手伝いすることに。当日は朝6時台に出発し、快晴の空の下、8時過ぎに東京ビッグサイトへ到着。今回は2フロア構成ということで、soyogoのブースがあるフロアの設営をお手伝いしました。

前回同様、机とイスを並べる準備は済んでおり、主に段ボールの振り分け作業が中心。前日に段ボールにラベルを貼り忘れていたことに気づき、冷や汗ものの事態になったのが今回の大いなる反省点です。幸い、伝票にブース番号を記載していたため無事にフロアに届けられていました。関係者の皆様、申し訳ございません、本当にありがとうございました。

出店者の皆様、段ボールには必ずラベルを! 自分のことを棚に上げて申し上げますが、ラベルがないと仕分け作業ができません! ご注意くださいませ。

開場前に素敵な出会いも

開場前には、「双子のライオン堂」店主の竹田信弥さんと、「機械書房」店主の岸波龍さんという、書店関係者お二人がご挨拶に来てくださいました。ともに『猫にご用心 知られざる猫文学の世界』を置いてくださっているお店です。竹田さんにはタイミングが合わずお店でお会いできていなかったので、文フリ会場でお会いできて感激しました! 岸波さんにはXでブースの宣伝までしていただき、本当に感謝です。こんな風に、会場でいろいろな方との出会いがあるのが、文フリの醍醐味と言えるかもしれません。

開始直後の苦戦と売上の動き

12時に文学フリマがスタート。しかし、最初の1時間はお客様がブース前で立ち止まってくれず、不安が募る時間が続きました。13時頃から人の数も増えはじめ、本が少しずつ売れ始めます。これは2フロアになったことが影響しているのか、良く分かりませんが、序盤は結構苦戦しました。

ちなみに、直近3回の文学フリマ東京の推移はこんな感じです。
◆文学フリマ東京38(東京流通センター 2024年5月19日開催)
一般来場者:8,969人
出展者:3,314人
出店数:1,878

◆文学フリマ東京39(東京ビッグサイト 2024年12月1日開催)
一般来場者:10,941人
出展者:4,026人
出店数:2,263

文学フリマ東京40(東京ビッグサイト 2025年5月11日開催)
一般来場者:11,261人
出展者:4,850人
出店数:2,746

「出展者1人あたりに対する来場者数」はやや減少、となっており、この傾向が続くとsoyogo booksのように知名度が低いブースはなかなか苦労しそうではあります。
今回は通路が広く、お客様にとっては結構快適だったかも? 東京流通センターのときのような密集感がなくなったのは、ちょっと残念でもありました。

そんななか、『猫にご用心 知られざる猫文学の世界』を買ってくださった方にお越しいただき、大きな励みになりました。一方で、「乗代雄介さんの本があると思って・・」という方もいらっしゃって、すみません! 乗代さんの書籍はまだ準備中でした。 などなど、お客様とお話しできるのも文フリならではの体験です。

ブース展示の反省と今後の改善点

今回で3回目の出店でしたが、立ち止まってくださるお客様は過去最少だったかも。展示方法も工夫が必要かもしれません。次回はガオ・イェンさんのイラストやPOPをうまく使い、視覚的な訴求力を高めたいと思います。

「メトロポリターナ」に文フリ記事が掲載

イベント後、フリーマガジン「メトロポリターナ」にて文学フリマの様子が紹介されていました。グラフィックデザイナーが購入した書籍が取り上げられており、さすがにデザイン性のある本がずらり。紙の本としての「見た目の魅力」の重要性も再認識しました。とはいえアートブックフェアではないので、さじ加減はなかなか難しいですが。文フリのお客様がどんな本を望んでいるのか、今ひとつ掴みきれていない、というのも事実。このあたりはトライ&エラーで探るしかないかもしれません。

出店結果まとめ(販売冊数)

今回の販売結果は以下の通りです:
『由緒ある英国庭園にて 咲ける花のふしぎな夢』:15冊
『CATS』:5冊
『いちばんのおくりもの』:4冊
『亡霊怪猫屋敷 知られざる猫文学の世界 日本・化け猫編』:4冊
『恋のびくん 日本恋愛文学の世界 文豪編』:3冊
『猫にご用心 知られざる猫文学の世界』:1冊
合計:32冊を販売!
お買い上げいただいた皆様、心より感謝申し上げます。

次回に向けて

次回の文学フリマ東京は11月に開催。だいぶコツを掴んできたとも思っていましたが、まだまだですね。今回もぜんぜん会場を回ることができなかったのが残念! 一度、客として参加してみたいとも思いました。soyogo booksの出店は次回で一区切りにする可能性もありますが、引き続き全力で取り組んでまいります!

(第9回 おわり)

dao-dao(ソヨゴ編集部)(だお・だお)

日本印刷社員。soyogoとhon amiという2つの新ブランドを立ち上げて、事業を軌道に乗せるべく日々試行錯誤を続けながら、土日は子守りに奮闘中。

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