dao-dao(ソヨゴ編集部)
日本印刷社員。soyogoとhon amiという2つの新ブランドを立ち上げて、事業を軌道に乗せるべく日々試行錯誤を続けながら、土日は子守りに奮闘中。
下の写真の黄色い紙の部分、ここを「見返し」と呼ぶのですが、
表紙と本文を接続する役割を持つ見返しは、通常このように1枚でつながっています。
SUMO BOOKの見返しは下の写真のように、
真ん中に頑丈な布素材をはさんで、左右の黄色い紙をつなげています。
同系色の色ですが、違いが分かりますでしょうか。
本自体があまりにも巨大で、紙1枚でつなぐには心もとないため、
このような構造になっているのでは、と思われます。
さらに表紙の構造はどうなっているかというと、
通常、上製本の表紙というのは、このように1枚の紙で芯材を包んでいるのですが、
SUMO BOOKの表紙は完全にパーツが分かれており、表紙の芯材(黄色の部分)の角は丁寧に丸みを帯びるように削られています。いわゆるドイツ装という製本に近いですが、これも巨大サイズに対応するための工夫かもしれません。
そして印刷は全体的に美しく、現物との違いがどの程度あるのかは分かりませんが、
絵具の細かい隆起等が再現されており、この距離で鑑賞しているとやはり迫力があります。
ページ数は約500。本文の紙も分厚くて書籍全体がとにかく重たい。大人一人でも持つのが大変です。
‥‥‥と、細かいことを挙げていくといろいろあるのですが、
ざっくりとSUMO BOOKの構造をご紹介しました。
こうして目の前に存在するのですから、大型本の制作は可能なわけです。
とはいえ、テーマをどうするのか、印刷の選択肢は何がベストなのか、
こんな難易度の高そうな製本はどこがやってくれるのか‥‥‥、と課題は山積みです。
様々なことが複合的に絡み合ってくるので考えることはいろいろとありますが、
何はともあれ、弊社で制作する大型本のテーマを何にするのか‥‥‥というのがもっとも大事です。
なぜ大型本でなくてはならないのか? 大型本にふさわしいテーマは何なのか?
たくさんの案が出ては消え、しばらく試行錯誤を繰り返しました。
次回、大型本のテーマを決めよう! をお届けします!
日本印刷社員。soyogoとhon amiという2つの新ブランドを立ち上げて、事業を軌道に乗せるべく日々試行錯誤を続けながら、土日は子守りに奮闘中。