dao-dao(ソヨゴ編集部)
日本印刷社員。soyogoとhon amiという2つの新ブランドを立ち上げて、事業を軌道に乗せるべく日々試行錯誤を続けながら、土日は子守りに奮闘中。
2020年6月某日
いろいろと調べていく中で、銀座蔦屋書店に大型本があるらしい、
という情報を聞きつけ、早速足を運んでみることに。
向かった先は銀座三越のすぐ近くにそびえたつGINZA SIXです。
この建物の6階にある銀座蔦屋書店はさすがに独特の品ぞろえで、
書棚を見ているだけでとても楽しい。
お目当ての大型本コーナーは、アート関連の書棚の隣にありました。
広々とした空間に7~8点の大型書籍が展示されており、店員さんにお声がけすると本に触れさせてもらえます。
とにかく大きいので、ページをめくるのも大変でやや緊張。
ポスターサイズの写真が目の前に次々と展開するのはなかなかの迫力です。
そして、このコーナーに並んでいる大型本の多くが、TASCHEN(タッシェン)という版元から出版されていることに気が付きました。
TASCHENは1980年に設立されたドイツの出版社です。
アートブックをはじめとして、さまざまな書籍を刊行している会社ですが、
このTASCHENに「SUMO BOOK」という大型本レーベルがあります。
約B2サイズ(縦横約70×50cm)という巨大書籍で、
「SUMO」は日本の「相撲」から取られており、大きさの代名詞として使われているようです。
有名なのは、写真家ヘルムート・ニュートンの巨大写真集『Helmut Newton’s SUMO』。
直筆サイン入りで、1冊あたりなんと約160万円の値がついています。
蔦屋書店の情報によると──
「写真集に登場した100人以上のセレブリティからの直筆サインを集めた伝説のSUMOエディション#1は、20世紀で最も高価な書籍として2000年4月6日ベルリンのオークションにおいて、620,000ドイツマルク(当時:約3300万円)で落札された」
とのこと。20年以上も前に、海外では大型本の話題で盛り上がっていたようです。
現在日本では蔦屋書店が「BIG BOOK」、小学館が「SUMO本」というレーベルとして、やはりB2サイズの大型本シリーズを継続的に刊行中。この2点の大型本についてはまた改めてご紹介したいです。
とにかく、世の中には大型本というジャンルが存在していたわけですが、一般の書店ではなかなかお目にかかることはできないため、おそらく世間にはそこまで知られていないのでは、という印象でした。
価格も大きさも規格外のため、普通の生活をしているとあまり縁がなさそうな商品ではありますが、やはり大きい本というのはそれだけでちょっと面白い。この企画を進めていく中で、大型本のことをもっと多くの人たちに知ってほしいという思いが湧いてきました。
日本印刷社員。soyogoとhon amiという2つの新ブランドを立ち上げて、事業を軌道に乗せるべく日々試行錯誤を続けながら、土日は子守りに奮闘中。