soyogo編集部
日本印刷株式会社のsoyogo編集部を中心に構成されたチームです。最終的に何人になるかは未定。
訪問した書店:くまざわ書店 サンシャインシティアルパ店
ジャケ買いしたひと:M
灼熱の夏をお過ごしの皆さん、お久しぶりです。soyogoで不定期連載中の「ジャケ買い!!」は、前回に引き続き日本印刷の新人校正者Mが担当します。最近は、ダガー賞を受賞した『ババヤガの夜(王谷晶 著)』を読んでいるのですが、面白すぎて電車を乗り過ごしたりしています。
さて、ジャケ買いです!
今年は1945年の終戦から80年の節目の年。テレビでは戦争関連番組が数多く放送され、新聞各社では特集が組まれ、美術館では企画展が開催されたりと、さまざまな媒体で戦争の惨禍・復興の歩みを振り返ることができます。もちろん、本でも!
このあいだくまざわ書店さんをふらふらしていたところ、「戦後80年 戦争と平和について考える」と題したフェアが開催されており、数々の戦争文学や専門書・歴史書等が置かれていました。この日は8月6日、広島市に原子爆弾が投下された日でした。それに関連するもので気になる本を購入。
表紙を見てふと思いました。キノコ雲の「下」の話は知っていますが、「上」の話は知る機会がなかったな……と。
著者である原田小鈴さんの祖父は、広島と長崎両方での被爆者。一方でアリ・ビーザーさんの祖父は、広島と長崎両方の原爆投下機に搭乗していた軍人。この孫同士の交流と、核廃絶に向けた活動の様子が記されたノンフィクションです。
そしてもう一冊。ウクライナや中東などの国際情勢が不安定な現代、いまこの瞬間に世界で起きていることにも目を向けなければと思い、こちらも購入。
この本は表紙というより帯を見てハッとしました。ガザ(アラブ諸国のひとつであるパレスチナの1地区)で行われているイスラエルによる虐殺についてはぼんやりと知っていましたが、それだけ。「沈黙は加担である」、まさに今の自分です。
戦争のない世界にするため、この社会に生きる私たちは何をしていけばいいのか。考えるには、まず知ること。加害・被害の歴史や、現在行われている侵攻・虐殺について、みなさんもぜひ本を読んで、知ることからはじめてみませんか?
本を読む時間がない……という方はぜひ下記もチェック!
【NHK戦後80年関連番組】私たちの未来について考えるきっかけを
https://www.nhk.jp/g/pr/blog/1-fjmbud3s1f/
岩波書店「戦後80年 その基点を確かめる」
https://www.iwanami.co.jp/news/n114218.html
毎日新聞「特集 戦後80年」
https://mainichi.jp/sengo80yrs/
東京国立近代美術館「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」
https://www.momat.go.jp/exhibitions/563
■本日のジャケ買い
『「キノコ雲」の上と下の物語―孫たちの葛藤と軌跡』
著者:原田小鈴、アリ・ビーザー
版元:朝日新聞出版
判型:四六判
印刷製本:加藤文明社
価格:2,750円(税込み)
『ガザとは何か―パレスチナを知るための緊急講義』
著者:岡真理
版元:大和書房
判型:四六判
印刷:厚徳社(本文)、歩プロセス(カバー)
製本: 小泉製本
価格:1,540円(税込み)
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